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頑張る女性応援プロジェクト

登録日:2023年12月21日

「Nomi City Women's Campaign」バナー 

あなたの頑張る姿に支えられて、私たちも頑張れる。
本当にありがとね。

本当は自分のことだけでも精一杯なはずなのに、毎日笑顔で迎えてくれる。
自分らしい強みを発揮して頑張る姿。多様性のある環境を作るために走りまわる姿。壁に当たって限界を感じても乗り越えようと奮闘する姿。障がいのある方へ寄り添い支援する姿。そんなあなたの頑張る姿に支えられて、私たちも頑張れます!本当にありがとね。
 

 

 

 

たけもと農場

岩井 悠(いわい はるか)さん

岩井さん

 岩井さん2岩井さん3  岩井さん4

一般家庭用のお米の販売は伸びる部分もありましたが、本当に大変なのは、飲食店さんの方だと思うので心配しています。

 

■たけもと農場では、田起こしの際、土を深く起こすことによって稲の根が広がる範囲を広め発達を促しミネラル分を田んぼにまくなど、お米の品質を高め安定させるために細部にわたって工夫し、有機JAS認証のお米や、減農薬栽培である特別栽培米にも力を入れている法人の米農家さんです。岩井さんは学生時代に6次化の商品を開発するインターン生としてたけもと農場へきました。社員の方々と共に研修会などに参加し研究を重ね、「グラノーラMAMMA」に次ぐ6次化の商品第2弾として「リゾットMAMMA 薫りきのこ」(現在の「リゾットMAMMA能登きのこ」)の開発に携わりました。ご家庭でもアルデンテ(少し歯応えが残る茹であがりの状態)の本格的なリゾットを気軽に食べて欲しいという思いから、簡単に調理できるリゾットキットとして販売しています。現在はたけもと農場に就農し、PR活動も行っている岩井さんにお伺いしました。

 

 新型コロナウイルスについては、私が大学を卒業し4月に入社した直後くらいから全国でも本格的に感染が広がる状況になりました。入社直後なので普段飲食店さんにどれくらい卸していたかはわからないのですが、コロナ前の注文数を聞き、そのころの注文数が半減していたことから影響を感じたことがあります。その反面、東京で緊急事態宣言が出た時にも、お米がなくなるというデマが広がったことで問い合わせが殺到したり、外出を控えるために定期購入を申し込んでくださる方が増えたりしました。また、バレンシア米(セニアという短粒種のお米で主にスペイン東部で栽培。パエリアなどに使用)など業務用に卸していたお米の在庫が増えたことから、社長が「炊いたらマズい」というキャッチフレーズとともに、食べチョクさんやポケットマルシェさんからの販売に踏み切ったことで、一般の方が国産のバレンシア米に興味を持ってくださり、リピーターが増えりしています。
 卸し先も東京方面が多かったので、緊急事態宣言が出る度に「また注文が減ってしまうな」という思いはありましたが、実際、本当に大変なのは飲食店さんの方なので心配ですね。
 

たけもと農場ホームページ
https://okomelove.com/

食べチョク
https://www.tabechoku.com/producers/20211

ポケットマルシェ
https://poke-m.com/producers/42907

 

 

(株)羽田 テキスタイル事業部

上松 香織(うえまつ かおり)さん

上松さん

 上松さん2上松さん3 上松さん4 

コロナ禍で追い込まれた状況での新たな取り組みが、結果的にビジネスチャンスを広げました。

 

 弊社は主に洋服やユニフォーム、中東の民族衣装に使用するための生地生産を行っています。まずその原料となる「原糸」を仕入れ(または預かり)、よりクオリティを上げるために糸加工を行いさらにいくつもの工程を経て、生機(きばた)という生地の原形を作ります。この生機の段階ではまだゴワついていて色もついていません。目的の用途に適した生地にするために、染工場でイメージに合うような風合いに加工し、色をのせ、必要な機能を付与しそこで初めて皆さんが店頭で目にするような生地が出来上がります。
 私の仕事は主に、生機をどのような風合いに加工しどのような色を付けるかということ、その仕上がった生地をお客様に提案し希望されたサンプルを送ること、そして最終的には生地オーダーをもらって納品すること、になります。これまでは多数の生地サンプルをスーツケースにつめて得意先に足を運び、実際に生地を見て触ってもらってプレゼンを行っていましたが、コロナ禍ではお客様に直接会っての対面プレゼンや出張自体が難しくなりました。
 そこで、直接のプレゼンが無理ならおすすめの生地を集めたサンプル帳を作って送る、という形を取ることにしました。シーズンに合わせて数十点のサンプルを一つのファイルにまとめ「HATA COLLECTION BOOK」として各お客様に送ります。その後にオンラインを利用し生地について説明する、そういうスタイルに変わってきました。BOOK作りはかなりの時間と労力がかかり大変な作業なのですが、お客様が利用しやすいように作った甲斐あり、好評でよく活用いただけているようです。他の女性社員も協力してくれて、やってみて良かったと思いますし、コロナが収まったとしてもこのまま続けられるようにしたいと思っています。
 こうやって取り組んできたことが結果に結び付き、うち((株)羽田)の生地が服になって店頭に並んだときは本当に嬉しいですね。

 

 私としては、コロナ禍で大きく変わったことは「人」と会うのも「生地」を見るのもモニター越しになったということです。服の形になったものであればモデルの方が着用した画像を見ればわかりやすいのでしょうが、生地ではその風合いや質感をうまく伝えきれず、画像も色々と撮り方に工夫が必要でオンライン上での生地提案の難しさを感じています。
とは言え、これからはオンラインでのミーティング、プレゼン、展示会、そしてSNSを有効活用することが当たり前の時代になります。置いて行かれないように、こちらも頑張っていかないといけないと感じています。


(株)羽田 ホームページ
http://hata-tex.co.jp/company/profile/

 

 

舞台女優

大月 さゆ(おおつき さゆ)さん

大月さん1

 大月さん2大月さん3 大月さん4 

映画やドラマと違って、舞台は客席にお客さまがいてくださることで作品が出来上がるので、こんな時でも観に来てくださるのが本当に有り難く、何よりの支えです。

 

 もう世の中、変わりに変わって、って感じですよね。舞台は今、不要不急の中(それはずっと変わらないですけど)あらゆるコロナ対策に柔軟に対応する事を求められているような気がします。そんな中、私自身は現在取り組んでいる公演や、先の公演がある事がとても支えになっています。そして、以前のように気軽に会えなくなった仲間の活躍をSNSなどで目にすると、とても励みになります。その反面、先の目標を変更する仲間のことを聞くと、胸が痛みます。それは決して他人事ではなく、色んな考え方や選択が、今までよりも厳しい感じで迫ってきていると思います。
 私たちの場合、稽古場でマスクを外すことはまずありません。歌って踊るだけで心臓が飛び出そうになることもあるのですが、そのうえマスクを着用することは最初はなかなか慣れずコツをつかむまでに苦しみました。時々甘えが出て外したい気持ちになるのですが、徹底して管理してくださっているスタッフさんの努力、そしてカンパニーの皆さんの健康を思うと、そんなことは絶対にできません。
 そしてもう一つ、芝居をしている時に、相手の口元や、頬の表情が見えないことがはがゆいんです。どんな表情をしているのか知りたい。これって今の私生活でも感じていることです。話している相手の顔や素敵な表情をもっと見たい、感じ取りたい。

 

 この約一年半、舞台は観に来てくださる方が変わらずにいらしてくださることが一番の励みですし、今日も感謝の気持ちでいっぱいです。「Show Must Go On」この言葉の真意を常に考え、時に闘い、楽しさと喜びに変えてお返しする活力となっています。実際には家族のことを考えて、とか、仕事場のことを考えて今回の観劇はやめておきます。という声もいただきます。でも、応援する気持ちをめいっぱい届けてくださったり、機会が許された時に必ず見にいらしてくださるんです。昨年の春の緊急事態宣言で、様々なことが稼働しなくなって。それが明けた後の去年の夏のコンサートは、拍手がもう!なんでしょう、力強くて鳴り止まなくて、色んなメッセージが込められているように感じて、とても有り難く思い、今までにないくらい感動しました。楽しみにしてくださっている方、待っていてくださる方がいる。どれだけ勇気をいただいたかわかりません。間違いなく今もなおモチベーションに繋がっています。そして昨今は「ぜひ観にいらしてください」という言葉がなかなか言えなくなって、「しっかり感染対策をしておまちしています」という言葉の中に全ての気持ちを込めています。
 「いやもう!能美市で歌いたいですよ」歌だけじゃなくて、いろんなパフォーマンスもしたいです。芸術や文化、エンターテイメントにもっともっと重きを置ける能美市であって欲しいという願いは、コロナ前から変わりません。能美市って周りの人たちの心を豊かにできる力を持った、素敵な先輩方や後輩が沢山いるところなんですから!

 

大月 さゆ プロフィール
https://www.grand-arts.com/artist/otsukisayu.html

インスタグラム
https://www.instagram.com/sayuotsuki_official/?hl=ja

アメーバブログ
https://ameblo.jp/ga-sayu/

 

 

有限会社 岡元農場

岡元 雅子(おかもと まさこ)さん

岡元さん

岡元さん2 岡元農場 岡元さん3 

たとえコロナ禍でも、農産物はお構い無しに成長します。天候の影響も受ければ、雑草も生えます。人の手が毎日のように必要なので、もしもの場合は、農家どうしで協力し合わないといけないと考えています。

 

■岡元農場は、江戸時代から続く米農家で、能美市の特産品である加賀丸いもも栽培しています。「育てること」「届けること」「繋げること」の3つを大切に、安全、安心で美味しいお米と加賀丸いもを生産し、地元小学生に田植えや稲刈り体験教室をもう20年以上続けられています。他の農家からも一目おかれ、ずっと走り続けている岡元豊さんを支え続ける雅子さんにお話をお伺いしました。

 

 昨年はいったいどうなるかもわからなかったので、店舗もしばらく閉めるしかなく、お米を買いに来ていただく方には電話予約で対応していました。主人も、もし自分や家族、一緒に働いている方々が万が一感染してしまうと、農作業自体がストップしてしまうのですごく心配していました。農作物は新型コロナなどお構い無しに成長するし、雑草も伸びていきますから日々の管理が大切で毎日が忙しく、そのため農家さん同士で他の圃場のお手伝いに行くとかはなかなか難しい話なのですが、仲のいい米農家さんと話し合って、どこかの農場で感染があった場合にはみんなで助け合うなど、万が一の場合に備えて対策を講じていたりします。
 岡元農場は、特別栽培米や加賀丸いもをホテルやレストランなどに納入していたのですが、ストップしている状況が続いているので、大変なことは大変です。けれど、こういうときこそみなさんと協力して頑張っていきたいと思います。6次化の商品もいいものができているのでこれから拡販につなぎたいですし、コロナ禍でも前向きでいたいですね。

 

岡元農場ホームページ
https://okamotonojo.com/

インスタグラム
https://www.instagram.com/okamoto_nojo/

フェイスブック
https://www.facebook.com/okamotonojo/

 

 

泉台町会長

加藤 綾子(かとう あやこ)さん

加藤さん1

加藤さん2 加藤さん3 加藤さん4 

「やろう!」と思って行事の準備をしても中止を余儀なくされる、の繰り返し。それでも町内のみなさんのつながりを維持するために、挫けずに役員みんなで考えトライしています。

 

 私が町会長になったときは、コロナ禍になるとは思ってなかったんですよね。これまでの先輩方がやってこられたことを同じようにやってくつもりが、こんなことになったので・・・。
 町会費をおさめてもらい、それで行事などが動いているんです。それがコロナ禍では、外での奉仕作業の掃除はできても、広く参加を呼び掛けて開催する行事となると、「三密になるからできない」「人と接触したくない」「こんな時期に行事をするのか」などの声がありました。でも、「コロナ禍でも何か行事をやらないのか」という意見もあり、人それぞれ考え方は違いますから、なるべく多くの人の意見を聞いて総合的に判断するようにしています。
 こんな中でも実際にやっている行事、やろうとしているものもあります。町として行事以外にも出費はあるので、町会費を全額返金というわけにはいかないんですよね。商売をされている方々も大変な思いをされているので、経済のために動いた方がいいのか、じっとして何もしない方がいいのか、どうするべきかの判断が難しいですね。ただ、私一人で決めてやっているわけではないし、とにかく周りにいる役員の方々の意見を尊重して進めています。素晴らしい方々がたくさんいますので、とても助かっています。
 町会費は一度変えると、なかなか元の金額に戻すことはできないじゃないですか。仮に一回集めたものを後から返金してしまうと、それが前例となってしまいます。たとえコロナ禍であってもそういう前例は作りたくないし、町会として何かしら支援できることがないか、役員の方々と一生懸命考えて、昨年はゴミ袋ならみんな使うと思い、全世帯一律で班長さん経由で配ってもらったりしました。
 町会長になって2年目には、コロナが収まるかと思っていましたが、そのまま続いている状況です。今後も町内活動を通してみなさんのつながりを保っていけるように、感染防止対策を考えながら行事のやり方を工夫していこうと思い、前向きに取り組んでいます。
 

 

 

小松能美保護区保護司会能美支部

亀田 美穂(かめだ みほ)さん

亀田さん1

 亀田さん2亀田さん3  亀田さん4

閉ざされた心の畑を耕す。こんな時代だからこそ、親身になって社会復帰ができるように寄り添うことが大切です。

 

■安全・安心な地域を作るためには、罪を償い再出発しようとしている人たちを地域で支えることが重要です。彼ら・彼女らを様々な立場から見守り、再出発を支えるための多くの更生保護活動があり、ボランティアで支えられています。その中の一つに「保護司」があります。保護司は、保護観察を受けることになった人の生活を守り、様々な相談にのります。亀田さんもその一人で、保護司を長年続けられています。

 

 「よい家庭からよい社会をつくりたいとねがう人々のために」
今から約120年前に「婦人之友」を創刊され、自由学園を創設した羽仁もと子さんの言葉です。この思想が私の原点です。
 支援対象となっている方の再出発をサポートするため、月に2回、面談をします。生活状態を見たいので、感染防止対策をして、1回は自宅の中を見に行きます。その期間にも事件を起こしたり、友だち関係で警察沙汰になったりすることもあります。面談も最初はなかなか心を開いてくれません。私も心を開かないと相手も心を開いてくれないので、面談をしながら粘り強く、時間をかけて少しずつ寄り添っていきます。少年院にいる子とは、長い期間文通をしていくことで、これからの生き方を描きやすくなるということもあります。親身になって付き合うことで、任期の最後は我が子のように思えてきます。他の保護司さんたちも同じ気持ちだと思います。
 保護司の仕事をしながら、2021年3月までは教育委員としても活動していました。子どもは、1日24時間のうち8時間は、学校が生活の場です。学校が自分の居場所になる子もいるのです。学校が校長先生を頂点とした大きな家庭という感じで見守ることで、子どもも気持ちよく勉強でき、課外活動ができれば「またがんばろう」という気持ちがうまれ、前向きになれます。実際の家庭以外に、居場所を築くことも大事な要素の一つです。教育委員としての活動を通して、勉強になることもたくさんありました。
 自分の家庭が混沌としていると、余裕のない生活になってしまいます。そうすると社会がだんだんと荒れてきます。すべての幹となる家庭生活を少しでもよりよくしていくことが大切だと思います。羽仁もと子さんの著作集に尋ねながら、日々保護司として彼ら・彼女らを見守っています。

 

小松能美保護区保護司会
https://hogoshikai.org/

 

 

お問い合わせ先

企画振興部 企画地域振興課

電話番号:0761-58-2212 ファクス:0761-58-2291