このページの本文へ移動する

頑張る女性応援プロジェクト

更新日:2022年4月4日

「Nomi City Women's Campaign」バナー 

あなたの頑張る姿に支えられて、私たちも頑張れる。
本当にありがとね。

本当は自分のことだけでも精一杯なはずなのに、毎日笑顔で迎えてくれる。
自分らしい強みを発揮して頑張る姿。多様性のある環境を作るために走りまわる姿。壁に当たって限界を感じても乗り越えようと奮闘する姿。障がいのある方へ寄り添い支援する姿。そんなあなたの頑張る姿に支えられて、私たちも頑張れます!本当にありがとね。
 

 

 

 

能美市立病院 感染管理認定看護師 看護師長

太田 律子(おおた りつこ)さん

太田さん

太田さん2 太田さん3 太田さん4 

いかに早く一人目の感染者を見つけるか。ウイルスが持ち込まれないようにするために常にピリピリしています。

 

 感染管理認定看護師の看護師長の太田律子さんは、2020年1月頃から、国や県など多方面から未知のウイルス情報が頻繁に届くようになり、帰国者・接触者外来と発熱外来の設置を行い、一部の病棟をコロナ病床に変えるなど、めまぐるしい対応に追われました。今はメディカルチェックセンターの運用やサーベイランス(感染症を注意深く監視する)業務に携わっています。

 

 コロナ感染者数の波に比例した仕事量でした。毎日入院患者さんのデータ、職員の健康状態の情報を収集し、検証・分析を経て解釈することと、感染を拡げないように対策や職員への指導を行うことが本来の仕事です。現在は午前中に必ず病棟、各部署を全て廻り、対策がしっかりできているか、課題はないかを確認しています。仮に感染症が発生しても、感染伝播しないよう対策しています。なので、看護師さんのイメージとは全く違う感染管理ということをしています。
 感染拡大時は、職員は不要不急の場合以外、県外には出られませんでした。(2021年11月時点) 職員それぞれが家庭内でも黙食を意識し、感染しないように注意しています。不織布のマスクをお互いに着用することや食事の時にはしゃべらないなど、コロナ発生から2年目でわかってきたこともあり、今後はそういうことを徹底することで生活を少しは変えていけるかと思っています。
 コロナは大敵ですが、病院が一体で取り組もうという「チームワーク」が強化されました。病院職員皆でこの困難を乗り越えていきたいと思います。

 

能美市立病院
https://nomihsp.com/

 

 

能美市国際交流協会(NIEA)

ファム・チイ・ビク・ホンさん

吉高(よしたか) ミレーナさん

ホンさんと吉高さん

吉高さん ホンさん ホンさんと吉高さん 

大人から子どもまで相談があります。通訳でのサポートはもちろんですが、心のケアをしなければいけないことの方が多いです。

 

 能美市国際交流協会の吉高ミレーナさんは事務局の仕事と、市内にいるブラジル人のサポートを担当し、ホンさんは同じくベトナム人のサポートをしています。お二人は、コロナ禍で仕事がなくなった人たちに市の社会福祉協議会が行っている緊急小口資金の貸付申し込みの通訳に同行するほか、家庭内の悩みなど日常のことを母国語で話すことで少しは和らいでくるような、心のサポート役にもなっています。
 能美市に在籍する海外の方の数は、多い方から順に1ベトナム人、2中国人、3ブラジル人です。コロナ禍で仕事がなくなり、家にずっといることからくるストレスや悩みで、精神的にいっぱいいっぱいになってしまった状態で相談にくる方も多いようです。

 

 吉高さん:色々な相談の中で一番心配なのは子どもたちの発育・発達についての相談です。ご夫婦共にブラジル人の、あるご家庭のお子様は、家庭の中ではポルトガル語を使いたいという両親の思いがあって、ご家庭ではポルトガル語、学校では日本語。ポルトガル語は両親との会話のみ、読み書きはできない、そして日本語もよく理解できていない。学校ではなかなかポルトガル語をサポートすることはできないため、授業についていけていないところを私がサポートをしていました。それでも、勉強よりも私とポルトガル語で喋りたいという感じでした。もともとは、授業を進めるために内容を理解しているかどうかの確認で「これはこうですよ」というような説明していても、とにかくすきを見ては「この絵本読んで」、「これは日本語でなんていうの?」など、自分が興味のある方向ばかりにいくので、学校の勉強のサポートがなかなかできない状態でした。子どもたちは親の都合で連れてこられ又は日本で生まれ、どちらの言語もうまく使えません。そのせいもあり、すごくストレスを抱えていると思います。そのことは一番印象に残っています。「気持ちが落ち着く場所」は絶対必要です。この状況は深刻な問題だと思います。協会としてもそのような場と機会を提供しています。
 ホンさん:私も同じでベトナムの方の心のケア的なこと、病院や子どもの教育のことで相談をされることが多いです。技能実習生や農業研修生として日本に来ている方は、一定期間後は母国に帰る予定なので、日本語ができません。3年くらいいて、その間に子どもが日本語を憶えられればいいという考えの家庭だと、吉高さんの話と同じ状況になるので困りました。ガイドブックなど必要な情報の英訳、ポルトガル語訳はあるのですが、ベトナム語訳がないので今作成しています。

 

能美市国際交流協会(NIEA)
https://sites.google.com/view/niea

フェイスブック:NIEA - 能美市国際交流協会
https://www.facebook.com/NomiInternationalExchangeAssociation/

 

 

デイサービスセンター笑楽部(わらべ)

鈴木 綾乃(すずき あやの)さん

鈴木さん1

鈴木さん2 鈴木さん3 鈴木さん4 

マスク越しに耳が遠くなった方とお話するのはなかなか大変なんです。

 

 「笑楽部」の生活相談員である鈴木さんは、ご利用者様の送迎、現場での身体介護、ケアマネージャー、他機関との連絡・調整を行っています。

 

 コロナが流行る前までは、消毒や検温は、送迎の時にはしていませんでした。もちろんマスクもしていませんでした。コロナが流行ってからは、まずアルコールと体温計を持ち、利用者様のお宅へ送迎に行き、検温をして、熱がないかを確認する。アルコールで手の消毒をする。そしてマスクをしているかという確認をしてから、「笑楽部」にお連れする。そのため、以前よりも時間がかかってしまうというのはありました。身体介護は相手の方に触れないとできないこともあるので非常に気をつかっています。
 笑楽部にお連れしてからも、手洗いうがいを徹底しています。とは言え、座席についてからマスクを外される方もいて、今まで隣合わせで近づけていたテーブルは一点の距離を置き、一つのテーブルに3~4人程座る形で対応することになりました。シールドも置いたのですが、「これがあると見にくい!」と言われる方もいて、その都度理解してもらえるように説明していました。
 「笑楽部」と字にもあるように、「笑って楽しく過ごせる場所」ということを日頃職員と心掛けています。コロナ禍ではお花見や紅葉見物など季節ごとの外出イベント、ドライブも出来ませんでしたが、そんな中でもレクリエーションで利用者様が笑顔になれるような催し物をやっていけたらいいなと思っています。

 

インスタグラム:werabegram
https://www.instagram.com/warabegram/

 

 

手話サークル虹 代表

谷藤 紀子(たにふじ のりこ)さん

谷藤さん1

谷藤さん2 手話 谷藤さん3 

手話って手の動きだけでなくて、口の動きや表情でもすごく表現しているので、マスクをしていると、いまいち伝わらないっていうところがあるんですよね。

 

 “手話を使わなくなると、単語を忘れる”“手話サークルでみんなと会い、手話をして、一日の仕事の疲れがなくなる”など、手話サークルが気分転換の場でもあった人たちにとって、サークル活動の再開はグッドニュースです。10年以上前から活動を続けている手話サークル虹の谷藤さんにお話をお伺いしました。

 

 普段は「はまなすの丘」で看護師として、勤務しています。
私が手話を始めたのは、子どもが小さい時に入ったサッカークラブの保護者にろう者(注:1)がいたことがきっかけです。その頃は誰も手話ができなくて、みんなでお話ししていると、その人は話の内容がわからなくて、「ん?なに?」って聞かれて、「あ、ごめんねごめんね。こんな話しとったんやよ」「あ~そうなんやね」っていう出来事が何度かあったんです。ろう者が話の輪に入れずに取り残されてしまうことを実感しました。このような体験から、手話で会話を伝えられるといいなと思うようになりました。
 そんな時に偶然、スーパーで市の手話講座の案内チラシを見かけたんです。講座に申し込み、手話の学習を始めました。
 サークルとしては、多くの人に手話を知ってほしいという思いで活動をしていますが、コロナ禍になって、皆で集まることが難しくなりました。今までは、市主催の「ぼくらの街フェスin能美(注:2)」等のイベントで手話体験コーナーを設けて、来場者に手話に触れ合ってもらっていましたが、それができていない状態です。コロナの影響でイベントが中止になる等、手話を知ってもらう機会が減ってしまいました。
 あと、皆さんマスクをするようになりましたよね。手話って手の動きだけでなくて、口の動きや表情もとても大事で、マスクで顔が半分隠れていると、コミュニケーションが難しいんです。
 情報を伝える手段としては、手話のほかに筆談や要約筆記もあります。要約筆記は、話の内容をわかりやすくまとめ、文字で伝える方法です。手話はわからなくても、要約筆記で活動している人もいます。
 今後も多くの人に、ろう者とのコミュニケーションについて知ってもらえるように活動していきたいと思っています。

 

注:1・・・耳の聞こえない人で手話を第一言語とする人
注:2・・・能美市の障がい者週間に行われるイベント。障がいのある人の自己表現、社会参加の機会、そして市民の皆様の障がいへの理解を深める機会として実施しています。
 

 

能美市ボランティア・コミュニティ活動支援センター
TEL:0761-58-6200
http://www.nomi-shakyo.jp/vc/

 

 

能美市立病院 内科部長・家庭医療専門医

新多 恵子(にった けいこ)さん

新田さん1

新田さん2 医療現場で働く方たちへ 感謝と応援メッセージを届けよう! 新田さん3 

病気だけでなく、その人の生活に寄り添いながら、診察していきたいと思いっています。

 

 「私は今、人生のどのあたりにいるんだろう」と、誰でも一度は考えることがあります。内科医として能美市立病院に勤務している新多さんは、家庭医療専門医という、地域コミュニティのケアや、患者さんとのラポール形成(注:1)、EBM(注:2)や生物心理社会モデル(注:3)を用いた問題の解決というような、どちらかというと、内科、消化器内科、循環器内科、外科というものとは違い、患者さんの全体をみようという意識、あるいは地域全体や家族をみようという意識で患者と接するというような医療が専門性で、これからの地域医療を行っていく上で大変重要な視点となっています。コロナ第5波が落ち着いていた際のインタビューです。
 

 

(注:1)カウンセラーと相談者の間で築かれた心の状態を言います。 フランス語で「橋をかける」ことを意味しています。
(注:2)“Evidence-based Medicine“の略で、「最善の根拠」を基に、それに「臨床家の専門性(熟練、技能など)」、そして「患者の希望・価値観」を考え合わせて、より良い医療を目指そうとするものです。
(注:3)人間を生物的側面、心理的側面、社会的側面から統合的に捉えようとするときの枠組みです。これら3つの側面は互いに影響をしあっていると考えます。

 

 コロナ禍の中、赴任してきました。家庭医療専門医として県外で仕事をしていた私に声を掛けて下さったのは、当院が、専門性と急性期対応の病院から地域医療の担い手に変わろうとしているからだと思います。
同じ病気でも、患者さんの生活・環境・心情などにより、対応は異なってきます。医学的診断・治療だけでなく、その人の生活に寄り添いながら、診療していきたいと思います。
 

(能美市立病院 山下管理部長から)
 最近は長期入院ができない状況が増えています。そこで、能美市医師会による「病病診看連携体制」が構築されました。がん患者さんの在宅診療が、地域の違う所属の医師、薬剤師、看護師、栄養士等のチームにより、最後まで応援できる体制を整え、地域で支えていることが大きな特長です。また、当院を退院した後も、まだ容態が落ち着いてない状況の患者さんや、自宅療養に不安を抱えておいでる家族の方々のためにも、医師会と調整し、在宅診療が実施されております。その中心に新多先生がおいでます。先生の「その人の生活に寄り添いながらの診療を大事にしたい」という、あたたかさとやさしさに包まれた姿勢に、多くの方々が支えられています。がんをはじめ、病気や介護状態との戦いは患者さんだけではなくご家族も共に戦っていますので、最後まで専門職が寄り添い続けることが、とっても大きな支えになっていると思います。能美市立病院の役割は「地域包括医療」です。今後も、市と協働し、退院後の在宅支援など、安心した生活が送れる環境の構築を目指していきたいと思っています。

 

地域包括ケアシステム
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/

地域包括ケアシステム 能美市(3MB)(PDF文書)

能美市立病院
https://nomihsp.com/

 

 

 

お問い合わせ先

企画振興部 企画地域振興課

電話番号:0761-58-2212 ファクス:0761-58-2291