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加賀丸いも生産業者 岡元農場 岡元 豊さん

更新日:2019年5月28日

したいこと、能美市だったら叶うかも

加賀丸いも生産業者

岡元農場
岡元 豊さん

 

養分をほぼ出し切った状態の種芋(2018年9月28日撮影)
養分をほぼ出し切った状態の種芋(2018年9月28日撮影)

 

1つの種芋から1つの芋、親の養分を吸い取って育つ

 

 岡元農場では今年(2018年)は3万5千個ぐらい植えました。加賀丸いもというのは1つの種芋を地面の中に植えると、その下に1つの丸いもができます。その時に親の養分は全て子供のために使って、子供がどんどん大きく丸くなり最後には親はなくなりますが、親の形質をそのまま1つ大きく丸く成長させるということから、地元では貴重な縁起物として食べられる方もいらっしゃいます。最近では受験前に食べるとその粘りで、粘り強く勝つとか。すりおろしたものを茶碗に入れてひっくり返しても落ちないくらい粘りが強いので、受験にも落ちない、粘り強く勝つという意味と願いを込めて、合格祈願としての販売もしています。

 

丸いも作り。楽しい部分と難しい部分

 

 丸いも作りにおいて楽しい部分は、自分が工夫して丸いもがたくさん取れた時は本当に楽しいし、色々考えながら自分の工夫で、それが丸い芋となって成果が現れた時にはまず自分が嬉しい。またそれを食べていただいた方がおいしかったよっていう評価がさらに嬉しい。また小学生達が芋掘りに来た時に、すごい喜んで掘ってくれた顔を見た時はすごく楽しいし、やっててよかったなっていう気持ちになります。

 また、難しいのはどれだけ考えても自分の思い通りにはならない。全ての生産者は少しでも大きく丸く美味しくしようと思ってるんですけど、天候が悪くて、岡元農場でも何年か前に、水没して収穫ができなかった年もあります。そういう経験も考えるとすごい難しいことはたくさんありますが、それでも頑張って作れば、それが楽しみになるというか、収穫の喜びを知っているので一回二回の失敗では諦めずに、さらに次どうしたらそういう失敗をしないかっていうことを考えるのは、実は私にとって最大の歓びのひとつです。

収穫した丸いものヒゲを一つ一つハサミで切っていく(2018年11月10日撮影)
収穫した丸いものヒゲを一つ一つハサミで切っていく(2018年11月10日撮影)

 

農業を25年間やってきて

 

 今25年を振り返ると、最初は自分が作ってると思って、頑張りましたけど、最近思うのは、例えば田んぼを貸してくださる方、また作り方を教えてくださった僕の尊敬する麻田先生やたくさんの人に助けられながら、ここまでできたんだなと思います。丸いもを作っていることで、僕のことをいろんなところで聞いてこられ、人との繋がりがすごい増えました。子供達とも繋がれたし、いろんな商売の方とも繋がれたし、お客様とも繋がれたって、丸いもを通して実は僕自身がすごい育てられて、大きくしてもらっているなっていうのを今、実感しています。この能美市で丸いも作りを始めたことは場所もそうですし、丸いもが僕を今こういう風に育ててくれたんだと実は感謝しています。

 

地域の方々との交流や連携

 

 例えば地元の小学校からはこの特産物の丸いもについて知りたいということでいろいろ関わらせて、授業に参加したり、子供達の芋植えだとか、あと途中の観察、収穫、また親子で丸いも料理を作って食べようということもさせていただいています。あと市民の方と一緒に「おこのみ志民クラブ」という、丸いもを使ってお好み焼きを焼いて、みんなで能美市を盛り上げようという企画もしたことあります。それで石川県の「てんこもりフェスタ」でグランドチャンピオンになったこともありますし、そういう活動を市民の方々とこの加賀丸いもを通して能美市を発信出来たという思いもあります。これからはもうひとつの特産物である“国造(こくぞう)ゆず”とも何かできたら面白いですね。

会社の一角においてあるレクチャー用の黒板(2018年11月10日撮影)

会社の一角においてあるレクチャー用の黒板(2018年11月10日撮影)

 

 

「おこのみ志民クラブ」
加賀丸いもを使ったご当地グルメ「のみまる(お好み焼き)」を通した町おこしを行なっている団体
http://www.pref.ishikawa.jp/shinkou/dukurikyou/05_hakusan.html#nomi

お問い合わせ先

市長室 広報広聴課

電話番号:0761-58-2208 ファクス:0761-58-2290