国造ゆず生産者/組合長 塚田 良三さん
登録日:2019年5月28日
したいこと、能美市だったら叶うかも
国造ゆず生産者/組合長
塚田 良三さん
ゆずの果汁は手に取るだけですべすべになる。(2018年11月11日撮影)
無農薬で30年。国造ゆず今後の取り組み。
私どもは最初から無農薬、それから有機質栽培をやっているので、それがやっと最近知られるようになり、個人でも都会の方から無農薬のゆずを食べたい、欲しいという連絡を度々受けます。それと企業からもオーガニックの製品を作りたいということで注文も入っております。私どもも無農薬で30年作ってきたのですが、今後も安心して食べられるゆずを作りたいと思っています。
それと、ゆずは食べるだけでなく、絞った皮を利用してハンドクリームやリップクリームを作って製品化しております。それから能美市にはお菓子屋さんがたくさんありますが、ゆずを原料とした美味しいお菓子を作ってくれるようになりました。最初は、皮を捨てていたんです。堆肥代わりにこのゆずの根元にやっていたんですが、ゆずはあまり収入にならないので皮も利用していただけることは、私ども生産者農家として非常にプラスになっています。
わきあいあいと。
ゆず絞り仕事が済みますとみんなで温泉に行きます。わきあいあいと温泉に行ける日を楽しみにしながら、ゆずの収穫の仕事をしています。この時期は能美市の辰口温泉で、ゆず湯をやっています。他にまだ市営の足湯もあります。そこへもゆずを入れ、訪れた方の疲れを癒やして頂いています。それに加え、温泉では必ず食前酒にゆずで作ったお酒、ゆず酒でカンパイをしています。ここが辰口温泉ならではのところです。それから、近くにいしかわ動物園があるのですが、そこのカピバラのお風呂もゆず湯にします。なのでカピバラくんに国造ゆずPR大使になってもらいました。
国造ゆずを搾る工場の前で。左から河原省吾さん83歳、後正樹さん79歳、組合長の塚田良三さん81歳、後幸子さん74歳、能美柚ゆうゆう倶楽部代表の川北重信さん68歳(2018年11月11日撮影)
能美市でしたいことは「ゆず色の国」づくり。
ここはあの白山のおかけで大きい災害を受けていないということ、それから水が美味しいということ、空気も美味しいということで、ここは本当に豊かな、豊かなうえに楽しい、住みよいところじゃないかと思います。
私は無農薬のゆずを中心にして、企業とそれから私ども生産者、そして市民の方でこの能美市にゆず色の国を作りたいなという構想を持っています。そして空いている農地にゆずの木を入れてゆず団地をどんどんと増やしていきたいと思っています。この辺は農村地帯であまり働き場所がなかったため、多くの方が都会へと働きに出たのです。そんな方々が定年になると帰って来ます。若い方も年寄りも一緒にゆずの栽培をしながら住める黄色い街を作りたいなと、そう思い描いています。
ここのゆず畑の下の方に和気(わけ)小学校という学校があるんですけど、そこの5年生が毎年、野外学習としてゆずのことを学びたいということで、最初はゆずの下方にやる堆肥を撒いてもらいました。2回目には、摘果(てっか)といって、悪い果実を取ってもらいました。摘果というのは良いゆずを大きくするために悪いものを取るんですが、これも大変手間がかかりますので、小学生35名に来ていただき非常に助かりましたし、小学生もわきあいあいとしていたように見受けられました。
私は能美市生まれの81歳ですが、そういう姿を見るとこれからもまだまだ頑張らなければいけないなと思います。
いつも笑顔を絶やさない塚田さん(2018年11月11日撮影)
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