ハマナス群落
更新日:2024年5月29日
大浜(おおはま)町の海岸沿いにある「ハマナス群落」は、初夏に鮮やかな花を咲かせる北方(ほっぽう)系海浜(かいひん)植物の群落地である。
ハマナスはバラ科の落葉低木であり、枝や幹には鋭いトゲがある。5月頃からほのかな香りを放つ直径8cmほどの濃いピンク色やエンジ色の花を咲かせ始め、5月中旬に満開となる。花が散った後の8月から10月には、橙(だいだい)色や赤色の実をつける。
浜に生育し、熟した実が甘酸っぱい香りのすることから、梨に例えて「ハマナシ(浜梨)」と名付けられ、それが転訛(てんか)したのが由来という説もある。
海岸の厳しい環境下で、一時期は枯死(こし)の懸念もあったが、現在は「ハマナスの丘」として、景観に合わせた静砂垣(せいさがき)や防砂垣(ぼうさがき)の整備によって保護されている。
咲き誇る様子は、夏の訪れを告げる風物詩となっており、平成27年(2015年)の能美市合併10周年を記念して作られた「Song Of Nomi」にも、歌詞として登場している。
石川県内でも非常に珍しい海岸群生地である。
注:その年の気候によって、ハマナスの満開時期がずれることがあります。
「Song Of Nomi」に関してはこちら→「Song Of Nomi」〔Vocal〕ダウンロード
ハマナス群落へのアクセス方法などはこちら→「能美の自然めぐり」マップ(3MB)(PDF文書)