自殺防止対策
更新日:2025年6月3日
あなたの気づき・寄り添い・つなぎで救えるいのちがあります。
国の自殺対策は、平成18年に自殺対策基本法が制定されて以降、大きく前進しました。それまで「個人の問題」と認識されがちであった自殺は広く「社会の問題」と認識されるようになり、国を挙げて自殺対策を総合的に推進した結果、自殺者数は3万人台から2万人台に減少するなど、着実に成果を上げています。
本市では、平成24年3月に「能美市自殺防止対策指針」を、平成31年3月に「能美市自殺対策行動計画」を策定し、能美市自殺防止対策連絡協議会等の分野横断的な体制を構築し、自殺防止対策に努めてきました。
本市における自殺の特徴から、総合的な自殺対策の更なる推進・強化に取り組み、すべての市民が自殺に追い込まれることのない地域社会の実現を目指します。
市の現状
- 自殺死亡率はゆるやかに減少しています
- 毎年3人以上の市民が自ら命を絶つ状況が続いています
- 自殺者の約8割は男性です
- 年代別では、50歳代が多いです
- 自殺の原因・動機として「不詳」「健康問題」が多いです
- 自殺者の約8割に同居人がいる状況です
- 「無職」が全体の5割を占めています
自殺の要因について
- 自殺の背景には様々な「危機要因」が潜んでいると言われています。
(自殺の危機要因イメージ図)
- 「生きることの阻害要因」が「生きることの促進要因」を上回った時に自殺のリスクが高まると言われています。
自殺防止対策の方向性
- 「誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現」のため、包括的な支援体制を整備し、誰もが安心して暮らせるあたたかい地域共生社会を推進
- 0歳児からの心の育成や子育て支援による自己肯定感の育成
- 自殺対策の基礎となる地域活動やそれを支える人材の育成
- 心身の健康づくりの推進による自殺要因・動機の抑制
- 自殺未遂者のケアと再発防止、自殺者遺族のサポート
自殺防止対策の基本方針
1.地域共生社会の実現と地域におけるネットワークの強化
2.自殺対策を支える人材の育成
3.市民への啓発と周知
4.生きることの促進要因への支援
5.児童・生徒のSOSの出し方・受け方等に関する教育
重点施策
●子ども・若者に対する自殺対策
(1)妊産婦への支援の充実
(2)自己肯定感の育成と居場所づくり
(3)命を大切にする教育の推進
(4)心の健康に関する意識啓発
(5)0~18歳までの子育て機関の情報共有と連携の推進
●中高年層に対する自殺対策
(1)健康管理の促進
(2)包括的な支援のための連携の推進
(3)中高年層者の健康不安に対する支援
(4)余暇の充実、社会参加の強化と孤独・孤立の予防
(5)自殺未遂者への支援・遺された人への支援
●生活困窮者に対する自殺対策
(1)自殺リスクを抱える生活困窮者を支援へとつなぐ取り組みの強化
(2)多分野の関係機関による連携・協働基盤の整備
(3)人材育成の推進
関連リンク
外部リンク
お問い合わせ先
健康福祉部 健康推進課
電話番号:0761-58-2235 ファクス:0761-58-6897