彩色金襴飲中八仙図陶板
登録日:2024年11月25日
本作品は、唐の漢詩人杜甫が詠んだ「飲中八仙歌」を描いた丸陶板である。
二代泉山の卓越した表現力が見られ、加飾の絵具は九谷庄三以来の彩色金襴手を踏襲しており、「庄三風」の継承者として高く評価できる。
円形は従来の飾皿をイメージしてはいるが、戦後の時の移ろいに合わせて日本家屋に「洋間」が設けられるのにマッチするようにその壁を飾る洋画のような額装にして飾るスタイルを提唱している。画期的な試みである。こうした九谷の額装は昭和40年代まで流行るのだが、その走りとしての資料的価値が認められる。
注:二代末川泉山 1897年~1959年