このページの本文へ移動する

彩色金襴飲中八仙図陶板

さいしききんらんいんちゅうはっせんずとうばん

更新日:2025年8月28日

彩色金襴飲中八仙図陶板  彩色金襴飲中八仙図陶板

 唐の漢詩人杜甫(とほ)が詠んだ「飲中八仙歌(いんちゅうはっせんか)」を描いた昭和20年代の丸陶板である。

 二代末川泉山(すえかわせんざん)の卓越した表現力が見られ、加飾の絵具は九谷庄三(くたにしょうざ)以来の彩色金襴手(さいしききんらんで)を踏襲しており、「庄三風(しょうざふう)」の継承者として高く評価できる。

 円形は従来の飾皿をイメージしてはいるが、戦後の時の移ろいに合わせて、日本家屋に「洋間」が設けられるのにマッチするよう、その壁を飾る洋画のような額装にして飾るスタイルを提唱した画期的な試みである。こうした額装は昭和40年代まで流行するが、その走りとしての資料的価値が認められる。

 

二代末川泉山 1897年生~1959年没

能美ふるさとミュージアム
〒923-1121 能美市寺井町を1-1
電話番号:0761-58-5250
ファクス:0761-58-5251