【注意喚起】マイコプラズマ肺炎が流行しています
登録日:2024年10月18日
感染症発生動向調査によると、週毎の報告数が、現行の調査手法となった平成 11 年以降最も多い状況となっています。
感染予防のため、手洗いなどの予防を心がけましょう。
マイコプラズマ肺炎とは
肺炎マイコプラズマを病原体とする呼吸器感染症で、小児や若い人の肺炎の原因としては、比較的多いものの1つです。例年、患者として報告されるもののうち約80%は14歳以下ですが、成人の報告もみられます。マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、冬にやや増加する傾向があります。
おもな症状
潜伏期は通常2~3週間と長く、発熱、全身倦怠感、頭痛などの全身症状が現れてから少し遅れて乾いた咳が出始めます。咳は徐々に強くなり、夜間や早朝に出やすくなります。多くの場合、気管支炎などで済みますが、重症化したり中耳炎や無菌性髄膜炎、肝炎、脳炎、膵炎などの合併症を起こすことがあります。
軽快後も痰などに肺炎マイコプラズマが排出され続け、4~6週間以上続くといわれており、ヒトへの感染には注意が必要です。
治療方法
抗菌薬(抗生物質)による化学療法が基本です。重症化した場合には、入院して専門的な治療が行われます。長引く咳の症状がある時は、医療機関で診察を受けるようにしましょう。
感染経路
感染者の「くしゃみや咳」と一緒に飛び出した肺炎マイコプラズマを吸い込むことによっておこる『飛沫感染』や感染者が手を触れたドアノブ、スイッチなどに触れ、さらにその手で目や鼻、口などに触れることで、その部位の粘膜から体内に感染する『接触感染』によってうつります。保育園、幼稚園、学校などの集団生活施設内や家庭などでは濃厚な接触になるので感染が広がります。
感染予防のために
インフルエンザと同じように、手洗い、うがいなどの一般的な予防方法をこまめに行い、患者との濃厚な接触を避けることです。また、咳症状のある人は、マスクを着用するなど咳エチケットを守り、周りの方に配慮しましょう。
・石川県の感染症発生動向調査(石川県感染症情報センター)(外部リンク)
・マイコプラズマ肺炎(厚生労働省ホームページ)(外部リンク)
・マイコプラズマ肺炎の発生状況について(国立感染症研究所ホームページ)
お問い合わせ先
健康福祉部 健康推進課
電話番号:0761-58-2235 ファクス:0761-58-6897