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和気町(わけまち)

登録日:2019年7月1日

豊かな土地で地域一体となって文化と資源を守る町

 加賀産業開発道路を小松方面へ南下すると、道路の左手に「和気の岩」と呼ばれる赤茶けた岩山が見えてきます。和気町の集落はその東側にあり、現在212世帯492人が暮らしています。

 ゴルフ場や工業団地、振興住宅地の和光台に囲まれた立地であるにもかかわらず、町の中に一歩入ると、木々に囲まれたのどかな風景が広がります。「この町のシンボルは虚空蔵山と鍋谷川」と話すのは町会長の折坂さん。その言葉通り、集落は鍋谷川に沿うように民家が並び、東側には集落を見守るように虚空蔵山があります。虚空蔵山には中世の山城跡があり、一向一揆の拠点にもなったと伝えられています。現在も石垣などの遺構が残っており、その歴史を垣間見ることができます。

 和気町がある国造地区は、庭先にユズの木が植えられるなど昔からユズに馴染みがある地域です。和気町の国造ゆず団地には、今年34年ぶりに苗木が植えられました。「近年は国造ゆずを使った美容製品ができたり特設ウェブサイトが公開されたりと、裾野が広がっていて、地域としてもうれしい」と折坂さんは微笑みます。

 町では、春秋の祭りをはじめ、獅子舞や左義長、虫送りなど昔からの行事が続いています。「文化祭や餅つきも盛り上がりますね。若い人からお年寄りまで活発ですよ」と折坂さん。行事には和気町出身で和光台に住む若い世代の人たちが加わるときもあり、にぎやかに過ごすそうです。

 この地域で紡いできた文化と資源を大切に思う心がある限り、環境が変わっても和気町らしさは失われないと思いました。

和気町の様子
虚空蔵山から見た和気町。標高130メートルあまりの虚空蔵山は遊歩道が整備されており、里山の景観を楽しみながら散策できます。

(広報のみ2019年5月号より)

地図情報

和気町の位置

お問い合わせ先

市長室

電話番号:0761-58-2202 ファクス:0761-58-2290