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湯屋町(ゆのやまち)

登録日:2019年7月1日

町民交流を活発に行い次世代につなぐ歴史ある町

 加賀産業開発道路に向かって農地が連なり、白山カントリー倶楽部があるひとぶし山の麓に民家が建ち並ぶ湯屋町。辰口の温泉が湧き出る地域に暮らしていた方々が、この地に移り住んだことから、湯屋と名付けられたといわれています。この町には、現在109世帯241人が暮らしています。

 町内の南側丘陵地である辰口丘陵公園沿いには、13世紀から14世紀にかけて造られた中世墳墓群「湯屋チョウヅカ遺跡」があり、北宋時代の中国の遺物などが発見されています。

 北側の丘陵地には、飛鳥時代に使われた湯屋古窯跡(ゆのやこようせき)があり、古くから窯業に適した土地で、明治から昭和時代にかけて瓦焼業が盛んな地域だったことが偲ばれます。

 「うちの町の良いところは、ご近所同士の顔が見えて、みんながまとまりやすく、治安も良いことだ」と話す町会長の坂本さん。四季ごとの町内行事が盛んで、春には「さくらを見ながら歩こう会」、夏には子どもが松明を持って、湯屋チョウヅカ遺跡に眠る人々を慰めるために建立された聖観音像を目指して、虫送りを行います。秋にはバス旅行、冬にはもちつき大会を開催しています。「毎回、多くの町民が参加している。今後も行事が継続できるようにしたい」と坂本さんは語ります。

 町内では、これから新たな住宅建設が進む予定です。「子どもを連れてきて、より町がにぎやかになることを期待している。住民を受け入れる体制づくりに努めたい」と坂本さんは笑顔で話します。暮らしやすい環境と住民の絆づくりに努め、町の歴史がしっかりと受け継がれていると感じました。

湯屋町の様子
湯屋チョウヅカ遺跡に眠る人を慰める聖観音像は、昭和63年に建立されました。墳墓群があった方角を見つめるように配置されています。

(広報のみ2019年4月号より)

地図情報

湯屋町の位置

お問い合わせ先

市長室 広報広聴課

電話番号:0761-58-2208 ファクス:0761-58-2290