湯谷町(ゆのたにまち)

町民パワーが温泉のように湧く町

　能美市のほぼ中央に位置する湯谷町。町名の由来である温泉の歴史は古く、湧出は養老年間(717年から724年)と言われています。昭和60年に良質な温泉の湧出があると、この温泉を利用した寺井老人福祉センター「亀齢荘(きれいそう)」、特別養護老人ホーム「湯寿園(とうじゅえん)」、そしてクアハウス九谷が建設されました。湯に子宝の授かる効能があるといわれていることから、湧出場所（湯寿園敷地内）には子宝観音が建立安置されています。

　現在510世帯1,433人が暮らしている湯谷町。世帯数は30年間で2倍以上に増えました。児童館、保育園、小学校が隣接しており「子育てのしやすい町です」と話すのは町会長の谷さん。

　今年のサマーフェスティバルでは屋台が13店舗並び、約700人の来場がありました。フラダンスや太鼓のステージの他、60年前の町のにぎわいを歌った「湯谷音頭」が、保存会「湯ゆのはなかいの華会」の子ども達により披露されました。

　昨年の湯谷町には、朗報が相次ぎました。女性会は転入者への声かけを行い、新たに15名の会員が増えました。

　自衛消防団は13年ぶりに市大会総合優勝を果たし、また寺井地区ソフトバレー大会では2チームで優勝・準優勝を獲得する快挙を達成。温泉のように湧いてくる町民のパワーを感じます。

　「転入者も多いので、地域の横の繋がりを保つためには、様々な世代間が交流し、その機会を増やすことが重要。こういった行事や活動を、町民が参加しやすいよう、これからも大切にしたい」と、谷さんは町づくりに対する思いを語りました。

自衛消防団は、平成17年に市大会で総合優勝し、その後も準優勝や敢闘賞などを受賞してきましたが、総合優勝は13年ぶりの朗報でした。

(広報のみ2019年2月号より)