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吉原釜屋町(よしはらがまやまち)

登録日:2019年7月1日

伝統を守り、伝統を通して町民が交流する町

 平成30年3月に開通した北陸自動車道能美根上スマートICの玄関口にあり、産業団地の造成が進む吉原釜屋町。日本海に面し、木曽街道の西側は多くの民家が建ち並ぶ一方で、東側は企業進出の工事が進行するこの町は、現在97世帯265人が暮らしています。

 「うちの町が誇る特徴は、まず伝統行事です」と町内会長の山本さんは語ります。8月13日には、町の子どもとその保護者を中心に100人ほどが海岸に集まり、「吉原釜屋盆迎えお招来」が行われます。かつてこの行事は加賀地方の他の海岸地域でも行われていましたが、今では吉原釜屋町だけが継承しており、能美市指定文化財となっています。秋祭りには子ども神輿を行うなど、多くの伝統行事をとおして、町民同士の交流が盛んに行われています。

 この伝統を大切にする町民性は町名にも表れています。字改称の際に「釜屋」の文字を削除する動きがありましたが、先人の方々の活躍を尊重する町民の総意によって、「釜屋」という名を市内で唯一残しています。

 「白砂青松の美しさに負けないくらい、ご近所同士の仲が良く、町民の笑顔が輝く明るい町にしていきたい」と山本さんは話します。昨年は防災訓練を実施し、公民館避難と備蓄に関する講習を行うことで、町民の防災意識と団結力を高めました。

 伝統行事を通して町民同士が交流し、魅力的な町を築こうとする吉原釜屋町。最近、移住された方のことを嬉しそうに話す山本さんを見て、この町の優しさと明るい未来を感じました。

吉原釜屋町の様子
吉原釜屋盆迎えお招来は、流木の山につけた火を松明にともし、その松明を持った子どもが声を発して海岸を歩く魂迎えの伝統行事です。

(広報のみ2019年3月号より)

地図情報

吉原釜屋町の位置

お問い合わせ先

市長室 広報広聴課

電話番号:0761-58-2208 ファクス:0761-58-2290