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灯台笹町(とだしのまち)

登録日:2019年7月1日

灯台笹らしさを後世へ 歴史とロマンあふれる町

 能美市の東部、手取川南岸に位置する灯台笹町には、現在94世帯287人が暮らしています。灯台笹町は日本一小さいトンボ・ハッチョウトンボの生息地「灯台笹湿地」や旧石器時代の石器が見つかった「灯台笹遺跡」があることで知られています。

 「町民の結束は強く、行事には多くの人が参加してくれます」と話す町会長の本田さん。桜が見頃を迎える4月には「桜まつり」が開かれ、町民がカラオケや催しなどで交流を楽しみます。5月には春の味覚・タケノコや山菜を販売する「とだしの・いわもと竹の子まつり」が開催されます。これは近隣の方々に里山の良さを知ってもらおうと岩本町と合同で始めた交流イベントです。両町の有志で組織する「灯岩(とういわ)そうせい会」が企画し、壮年団と地主の方はタケノコ掘り、婦人会は調理、老人会は山菜採りというように、各々が役割を持って参加しています。「負担が集中する形だと続かない。無理せずみんなで協力しながら続けていこうというのがこの町のスタイル」と本田さんは話します。それを象徴するように、この町では伝統行事である虫送りが明治時代以前から続いています。

 また、地域資源の竹も大切にされており、毎年冬に公民館前を飾るイルミネーションには、4年前から地元産の竹を組み合わせ始めました。「毎年家族で見るのを楽しみにしている町民もいますよ」と本田さんは微笑みます。ツリーの中心にやさしく浮かび上がる『ようこそ 歴史とロマン 灯台笹へ』という丁寧な透かし彫りのメッセージを見て、町を大切に思う町民の心の灯(ともしび)を感じました。

灯台笹町の様子
灯台笹町の虫送り。住民総出で松明を持ち、大太鼓を先頭に水田一帯を一回りします。

(広報のみ2019年1月号より)

地図情報

灯台笹町の位置

お問い合わせ先

市長室 広報広聴課

電話番号:0761-58-2208 ファクス:0761-58-2290