三ツ口町(みつくちまち)
登録日:2019年7月1日
昔からの付き合いを大切に ふるさと愛があふれる町
能美市の北東部、川北大橋のそばに位置する三ツ口町。北側にはけやき並木、南側には健康ロードの桜があり季節ごとに美しい景色を楽しめるこの町には、現在85世帯186人が暮らしています。
公民館に入ると町の航空写真が飾られていました。「昔、町には三つの出入口と道があり三ツ口と呼ばれるようになったと語り継がれています」町会長の北出さんが写真をなぞりながら教えてくれました。公民館の奥には「三」の字をかたどった木製のプレートが飾られていました。これは町のシンボルとして旧公民館に掲げられていたものです。先人たちの団結の証として大切に保管されています。
「橋や道路が整備されてあたりは様変わりしましたが、町の雰囲気は子どもの頃のままですね」と言う北出さん。昔からの付き合いを大切にしているところがこの町のいいところだと言います。町では近所の人の顔が一、二日見えなければ「どうしたんや」と気遣う関係が築かれているそうです。
三ツ口町では、手作りのタイムカプセルが企画されたことがあります。公民館の押し入れで保管され、10年の時を経て、2年前に開封されました。町民に見守られながら開けた段ボール製のタイムカプセルには、地域の未来や夢を描いた紙、町の風景や行事を収めた写真などが詰められていました。
北出さんは「ここで育った子どもたちが大人になっても地元に住みたいと言って、町の中に家を建てている」と話します。思い出や近所付き合いを大切にする三ツ口町。そのふるさとを愛する心は、次の世代にも引き継がれていると感じました。
地元の建築家がデザインし築80年だった旧公民館(写真左)と、そこに掲げられていたプレート(写真右)
(広報のみ2018年12月号より)
地図情報
三ツ口町の位置
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