仏大寺町(ぶつだいじまち)

市内で一番小さいけれど大きな幸せを感じる町

　能美市の南西部、遣水観音山のふもとに位置する仏大寺町には、現在11世帯30人が暮らしています。観音山登山口には古くから目の病に効果があると親しまれる湧き水、遣水観音霊水があります。環境省の「平成の名水百選」に認定されており、毎日多くの人が訪れています。

　また、昨年秋にはイタリア料理イルボッツォロがオープンし、町は魅力と活気にあふれています。

　「仏大寺町を一言で表すと、『ほっこり』です」と話すのは町会長の向出さん。月に1度行う寄合では、11世帯の町民全員に声かけし、全世帯から多くの方が参加します。「和をもって貴しとなす。住民同士がほっこりと温かい交流を続けていくことが、末永く安心して暮らせる町づくりに繋がります」と、向出さんは話します。

　その「ほっこり」をおすそ分けしたいと、能美の里山ファン倶楽部と協力して始まったほっこりまつりは、里山ならではの景観とどこか懐かしさを感じるまつりとして、年々口コミで話題になり、たくさんの来場者がありました。

　今年は、「里山へいこう」と銘打ち、メイン会場を里山交流館に変更。仏大寺はサテライト会場として開催が行われました。

　「町民はほっこりまつりを大変誇りに思っています。小さな町だからこそ、一人一人の声を大切にしながら、これからも続けていきたいです」と向出さん。

　まめにコミュニケーションを取り、町全体が家族のような機能を持つ仏大寺。美しい自然で育まれたコミュニティが、生きがいや、やりがいを生み、住民の大きな幸せに繋がっていました。

何かをするときは、必ず寄合で話し合い、町民全員の賛同を持って動きます。写真は、奉仕作業を行う町民のみなさん。

(広報のみ2018年11月号より)