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福岡町(ふくおかまち)

登録日:2019年7月1日

内と外の交流で 地域の絆をつくる町

 国道8号線と能美根上駅のちょうど中間に位置する福岡町には、現在465世帯1,306人が暮らしています。福岡小学校を境に、南側には古くから形成されてきた集落が広がり、北側には新たな住宅地が造成され、子育て世代の流入が増えています。

 明治35年に福岡八幡神社を建て替えた際、地中から約45センチメートルの木像が見つかりました。後に、手取川の洪水で流された泰澄(たいちょう)大師(注)の木像だと判明し、今は神社で大切に祀られています。そんなご縁から、泰澄大師の出生地とされる福井市三十八社町(さんじゅうはっしゃちょう)との交流が始まり、毎年特別開帳が行われる際には、三十八社町の方が福岡町にお参りに来るようになりました。福岡町からも三十八社町を定期的に訪れており、姉妹都市のような関係が約45年も続いているそうです。

 注:1300年前に初めて白山で修業し、白山信仰に仏教的な意義付けをしたと伝わる僧

 「災害時にご近所さんが助け合える町にしたい」と町内会長の原さんは話します。平成27年6月から、約40人の高齢者が公民館に集まって映画を鑑賞する「町の映画館」を開催しています。みんなで映画を観て笑ったり泣いたりして、楽しく交流することで、引きこもりの予防にもつながっています。この取り組みが評価され、昨年、市老人クラブ連合会から表彰を受けました。「行政に頼りっきりではなく、町にしかできない細かい支援で、向こう三軒両隣の状況を把握できる町にして、助け合えるコミュニティを創る」と原さんは意気込みます。率先して地域の絆づくりに努める原さんのお話を聞いていると、活力があって、町民が元気になる町だと感じました。

福岡町の様子
福岡八幡神社でまつられている木像聖観世音立像(しょうかんぜおんりつぞう)。かつての手取川の洪水により、町では他の場所から流れてきた木像や石碑が発見されています。

(広報のみ2018年10月号より)

地図情報

福岡町の位置

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電話番号:0761-58-2202 ファクス:0761-58-2290