松が岡(まつがおか)

「自律」と「ご近助」を目指す町

　松が岡は平成元年に造成された新しい町で、現在416世帯1,158人が暮らしています。

　「松が岡は全国から多士・多才が集まっています。序列や肩書、しがらみがなく、町をよくしたい人々が集い自由に発言できる自律した町です」と話すのは町会長の南さん。町には活気があふれています。

　今年のじょんから踊りコンクールでは、住民が一致団結しハッスル賞を獲得しました。揃いの法被の背面には『好きです 松が岡』というフレーズが書かれています。これは松が岡を想って作られた同名の曲（同町の塩崎さんが創作）から採っているそうです。今年は子ども用の法被もできました。町内行事には壮年団が積極的に協力しています。壮年団は高齢者宅の粗大ごみ回収、公共施設の下草刈りなどの独自事業も実施しています。「頼もしい存在ですね。女性も活発で、子供会の保護者、とりわけママたちは活気があり圧倒されますよ」と南さんは笑みをこぼしながら町の将来を担う若い世代に期待を寄せます。「松が岡いきいきサロン」は長年の活動が評価され今年の市社会福祉大会で奨励賞を受賞しました。このような活動の積み重ねが、いざというときの「ご近助」につながるのだと思います。

　造成して30年が経ちました。「今後深刻化する後期高齢者のみ世帯等の見守り、買い物支援、空き地の環境美化、児童の安全確保など。これらに対処するため有志の活躍が喫緊の課題」と南さんは表情を引き締めます。顔の見える触れ合いを重ね、問題を自分たちで考えていく松が岡は、自律とご近助の精神が息づく町だと思いました。

辰口まつりで盛り上がる町の皆さん。「弥生の広場に集う人 希望も大きく膨らんで 好きです この町 私の松が岡」(『好きです松が岡』から抜粋)

(広報のみ2018年11月号より)