寺畠町(てらばたけまち)
登録日:2019年7月1日
国造地区の結節点 町民皆が顔なじみの町
鍋谷川と舘谷川の合流地点にあり、北東には一向一揆の古城址虚空蔵山がある寺畠町。現在39世帯102人が暮らしています。「鍋谷七村(ななむら)、和気三カ村(さんがむら)、中にチョボンと寺畠」という里謡(りよう)が同町の景観をよく表現しており、周辺を大きな集落に囲まれた小さな集落、寺畠町の様子がうかがえます。
その分、ギュッと団結し、「祭事等のときは親戚だけでなく町全体で協力しながら行うような、そんな町です」と話すのは町会長の田中さん。
寺畠町内には、和気小学校、国造保育園などがあり(注)、また電気屋、工務店、床屋など個人商店が多数あります。国造地区の住民の交通の結節点であるため、昔から商売の成り立つ地として活気を帯びています。
注:住所は和気町であるが、行政区は寺畠町
毎年5月に行われる町民レクリエーションでは今年もメインのバーベキュー大会の前に、防災訓練が行われ60人ほど参加しました。近年のゲリラ豪雨の際には、鍋谷川が危険水位を越え、避難勧告が出されました。それを機に、町では自主防災組織を立ち上げました。公民館には、高齢者のみの世帯などがすぐに分かる集落の地図を張り災害に備えています。
「散歩中にばったり会って、挨拶して、ちょっと家でお茶でも飲んでいかんけ、というくらいのご近所関係が理想です」と田中さんは話します。
田中さんと町内を歩くと、すれ違う住民の皆さんが足を止めて「田中さん、ごくろうさん」と気軽に声を掛けてきたのがとても印象的でした。この繋がりが、町の団結力と安心の源であり、これからも続いていくだろうと感じました。
公民館の向かいの山の工房「ひまど」は、四季折々の草花が茂り、国造三山(遣水観音山、虚空蔵山、高野山)が眺望できる隠れたスポットです。
(広報のみ2018年9月号より)
地図情報
寺畠町の位置
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