東任田町(ひがしとうだまち)

子どもからお年寄りまで誰もが楽しく暮らしていける町

　市内唯一の高等学校である寺井高校の西側に面している東任田町。集落の中に入ると、田畑が点在し穏やかな印象を受けるこの町は、現在、68世帯181人が暮らしています。

　「静かな町ですが、高校の通学や部活動の時間には、学生の朗らかな声が町内にも広がります」町会長の斉藤さんが情景を思い浮かべながら微笑みます。ほとんどが長く住んでいる家だという東任田町。町で何かをするときは、町民が快く協力してくれるのがこの町の良いところだといいます。行事は子どもからお年寄りまで一緒にすることが多いので、どの年代でも楽しめることを意識して企画しているようです。

　町では高齢化率が高くなっていますが、元気な人ばかりだといいます。例えば、いきいきサロンとお茶会が月に1回ずつあり、高齢者が公民館に集います。サロンでは、他の町同様に教室や講習などを行っており、お茶会では少人数でのんびりと交流を楽しんでいます。特徴的なのは、サロンをサポートしているボランティアメンバーが30人以上いることです。メンバーは年に1度会議を行い、担当する月と内容を決め、サロンの手伝いをしています。お世話をしてくださる人を募集したところ、日中家にいる皆さんが自ずと集まったそうです。

　あいさつを交わしたり、楽しく交流したり、相互の協力があるこの町の姿がずっと続くように取り組んでいきたいと斉藤さんは話します。町民全員にお互いを思いやる心があるから、昔ながらの支え合いのまちづくりができているのだなと思いました。

公民館(写真右側の建物)の斜め前には寺井高校のグラウンド、高校の向かいには豊美保育園があります。

(広報のみ2018年7月号より)