末信町(すえのぶまち)

市内唯一のハトムギ生産の町　支え合い、見守り活動にまい進

　末信町に広がるハトムギ畑。市内唯一のハトムギ産地である同町では、昨年4万平方メートルの畑から約10トンのハトムギの収穫がありました。

　「末信といえば、ハトムギとヤンチャーズですね」と話すのは町会長の東森さん。生産組合長の田中さん、ささえ愛隊(あいたい)代表の津田さんにも話を聞いてきました。

　「ハトムギには美肌効果があるということで、大学とコラボして現在研究中です」と話す田中さん。ハトムギの生産農家が中心となっているJA能美ハトムギ部会は、美肌効果を売りにした女性向けの新商品の販売を目指し活動中です。「能美市産」のハトムギ商品はまさに「末信産」と言い替えることができ、末信町のPRに繋がる重要な事業です。

　現在、167世帯538人が暮らす末信町。「安心・安全のまちづくりを強化しています。高齢者のみならず、子ども達にも実感してもらいたい」と東森さん。高齢者の集う場所であるいきいきサロンでは、ボランティアスタッフで結成したバンド・ヤンチャーズが会場を盛り上げます。ヤンチャーズのメンバーである津田さんが代表を務める「ささえ愛隊(あいたい)」は、14人の隊員が高齢者などの生活のお手伝いを兼ねた見守り活動を行っています。

　新生児には誕生祝金があり、東森さんが直接渡しにいきます。また、今年の春祭りでは、新一年生を対象にしたお祓いが新たに企画され、かわいらしい顔ぶれとその家族が神社に集まりました。

　集まり、顔を合わせることが、支え合い、見守り活動に繋がります。末信町は、住みよい町を目指して奮闘中です。

ボランティアを楽しく取り組もうと始まったヤンチャーズの活動。今では夏祭りや老人会にも出演し、末信町の人気バンドとなっています。

(広報のみ2018年5月号より)