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西二口町(にしふたくちまち)

登録日:2019年7月1日

住民相互の助け合いを目指す 歴史が偲しのばれる町

 駅や国道のほか、公共施設へのアクセスに便利で、近年アパートや住宅の建設が進む西二口町は、現在192世帯573人が暮らしています。この町を少し歩くと、最近建てられた建物とは対照的に、古くからある神社・寺院が見え、人々がこの地を拠点に活動してきた歴史の重みを感じとることができます。

 「西二口町は古くから歴史・文化の拠点であった」と語る町内会長の若村さんに案内されたのは、二口春日神社です。昔から京都や奈良の文人との交流が盛んで、文人達の要請により建てられたこの神社の境内には、手取川の巨岩で建造され「二口城址(ふたくちじょうし)」と刻まれた石碑が力強くそびえ立っています。二口城は前田利長の部下である勇将山崎長門守(やまざきながとのかみ)が配された城で、浅井畷(あさいなわて)などの激戦で戦略上重要な拠点となっていました。

 西二口町では現在、自発的に高齢者福祉を充実させる取り組みも活発に行われています。地域福祉委員会が結成した「ほほえみネット」というグループでは、町民が活動員となり、高齢者世帯など支援が必要な人への日常的な支え合い活動を行っています。活動員には活動に応じて、ほほえみ利用券が配布され、定期開催している町民カフェでコーヒー1杯と交換できるなどの特典があります。また、今年の冬の除雪作業にも、このグループの日頃から築き上げた地域の支援体制が生かされたそうです。市内でも先進的に取り組まれている西二口町の支援活動は、町民が持つ温かみの中から生まれたものと感じました。

西二口町の様子
昭和57年に建造された二口城址の石碑。二口春日神社の境内に位置し、天然記念物として指定されている樹齢300年以上のタブの樹群が、背景に広がっています。

(広報のみ2018年5月号より)

地図情報

西二口町の位置

お問い合わせ先

市長室 広報広聴課

電話番号:0761-58-2208 ファクス:0761-58-2290