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新保町(しんぼまち)

登録日:2019年7月1日

川筋根性ここにあり 水の恵みと暮らす町

 能美市の北部に位置する新保町。近くを流れる手取川とは古来から密接な関わりがあり、「川」や「水」の話抜きには新保の歴史は語れないと言えます。手取川の河原を開拓して成り立った同町は、その後幾度となく手取川の氾濫に見舞われてきました。氾濫が、肥沃(ひよく)な土を運んできてくれることもあれば、家や作物、人命を奪い、町が砂礫(されき)の河原になったこともあります。町人たちはその度に復旧・復興に奮闘してきました。周辺地域では、負けん気の強い人を指す「川筋根性(かわすじこんじょう)」という言葉も親しみを込めて使われています。

 「秋常町が古墳の町なら、新保町は水の町と胸を張って言いたい」と話す町会長の田中さん。豊かな手取川の伏流水に着目し、昭和35年ごろに設置された寺井新保水道管理センターは、寺井地区全域に水を届け、市民の生活を支えています。

 現在、120世帯356人が暮らす新保町。田中さんに町づくりについて伺うと「安全・安心の確保です」と即答。防災・防犯・高齢者などの見守りには町民同士の交流と親睦を図る事業が不可欠ということで、毎年行うサマーフェスティバルに加えて、昨年から新しく公民館フェアが始まりました。「健康長寿のための食と笑い」をテーマに、子どもからお年寄りまで、大道芸やクイズ、おれおれ詐欺を題材にした寸劇など、なんでもござれで楽しんだそうです。

 新保町ではこの他にも、秋祭りの輪踊りの復活、左義長でのおしるこふるまいがここ1、2年で始まっています。町全体の高齢化が進む状況の中、新保町は、未来に向けた活気ある町づくりの最中(さなか)であると感じました。

新保町の様子
甚大な被害を及ぼした昭和9年の手取川大洪水。堤防に流れ着いた巨大岩に「禍(わざわい)転じて福と為す」と刻んだ水害記念碑が建っています。

(広報のみ2018年4月号より)

地図情報

新保町の位置

お問い合わせ先

市長室 広報広聴課

電話番号:0761-58-2208 ファクス:0761-58-2290