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中庄町(なかのしょうまち)

登録日:2019年7月1日

いにしえに思いをはせる 伝統と文化を重んじる町

 手取川の扇状地の扇端部、県道根上寺井線を南北にまたぐように住宅が並ぶ町が中庄町です。住民からは通称「なかんしょ」と親しまれています。現在159世帯456人が暮らすこの町のことを町内会長の西さんに伺いました。

 「遺跡が出たんですよ」西さんが真っ先に教えてくれたのは、一昨年、北陸新幹線の工事で中庄と隣町の西任田地内で遺跡が発掘されてことでした。1983年には、今回の現場付近で農道舗装工事に伴う埋蔵文化財分布調査も実施されています。弥生時代以降からの遺構・遺跡などが検出されており、この地が古い歴史をもっていることがわかります。

 遺跡と同様に、町の行事からも歴史が感じられます。「2年前、『なかのしょう盆踊り』が30年ぶりに復活したんです」と西さん。また、平成8年には、中庄虫送り太鼓保存会が発足し、翌年から、豊作を願う行事である「虫送り」が絶えることなく続いています。約50年ぶりの復活でした。これらは町民の声から復活しており、ふるさとの伝統行事を後世に受け継いでいきたいという想いが伝わってきました。

 町の東側では北陸新幹線の高架橋が建設中です。歴史の薫りのする町は今、大きな変化のときを迎えようとしています。

 「新幹線が延伸開業してからも、昔のことを忘れないで欲しいですね」手元にある遺跡出土品の写真を、西さんはじっと見つめていました。町の風景が変わっても、町民の思いがある限り、伝統と文化は受け継がれていくのだろうと思いました。

中庄町の様子
中庄町内にある能美郡家跡の案内板。中庄という名前は中世の群家中庄に由来するものと考えられています。

(広報のみ2018年2月号より)

地図情報

中庄町の位置

お問い合わせ先

市長室 広報広聴課

電話番号:0761-58-2208 ファクス:0761-58-2290