高坂・根上町(たかさか・ねあがりまち)

歴史ある豊かな自然を守りながら町内の親睦が深まってゆく町

　現在、258世帯711人が暮らす高坂・根上町。町内会長の長井さんにお話を聞くため、公民館へ足を運ぶと、かつて化け狐から町を守るため設けられたという高坂地蔵がお出迎えをしてくれました。この町には見どころがたくさんあると、長井さんは語ります。

　高坂公園は、春になると桜や桜や藤が咲いて、お花見をしている人も。美しい景観は、町民の毎月1度の清掃により守られています。

　また、根上という地名の由来ともなった根上松と、そのふもとの源平古戦場跡があるのも同町です。根上松の保全には、町の有志の方々による「緑を守る会」が力をいれており、松くい虫から松を守る活動は大変優れたもので、県から表彰を受けるほどです。

　行事では、毎年6月に町内の運動会があり、開始から37年にわたりずっと続けています。4つの団に分かれて競うのが恒例で、毎年組み合わせを変えています。チームを組む仲間や対戦相手が入れ替わることでより盛り上がり、町内の親睦も深まります。

　そんなとてもアットホームな高坂・根上町で、今年は6人もの新生児が誕生しました。同町には、誕生世帯に贈る“町からのお祝い金”があり、長井さん自ら届けられるとのことです。

　「子どもが増える嬉しい。子どもたちの、にぎやかな声を聞くのがとても楽しみ」と、長井さんは目を細めます。

　歴史や、自然を大切にしながら、わいわいがやがや、楽しい高坂・根上町にしていきたいと語る長井さんの優しい笑顔に、町への深い愛情を感じました。

四季折々の植物に、白山遠景も楽しめる高坂公園。遊具施設が整えられており、休みの日には子供たちの遊び場になります。

(広報のみ2017年12月号より)