下ノ江町(しものごうまち)

町の安全・安心のために受け継がれてきた自警団はまちの誇り

　北陸本線沿線、能美根上駅と明峰駅のちょうど間の位置に下ノ江町はあります。元首相の森喜朗さんの出身地としても知られています。現在465世帯1,324人が暮らしています。

　下ノ江町内会長の中田さんの案内で公民館に入ると、すぐに賞状やトロフィーが目に飛び込んできました。

　下ノ江町は自衛消防団訓練大会の小型ポンプ操法で、長年優秀な成績を収めてきています。現在は3連覇中です。団員は日頃の防災意識に加え、大会の1、2か月前から力を入れて練習しているそうです。「新しく入った団員には、先輩団員が技術や心構えをしっかりと教えていっている。それもあって、OB含め絆が強いんですよ」と強さの秘訣を教えてくれました。「何かあったときだけでなく、色々な場面で力になってくれるので、町のみんなが信頼をよせている」と中田さんは付け加えます。秋祭りなどの行事でも自警団が中心となって動いているようです。

　一方、町内にあるサンタウンという新興住宅地域では毎年夏祭りが企画されています。田んぼを挟んで立地しているため、距離がありますが、祭りの行き来などで、交流を深められたらいいなと考えていると中田さんは言います。

　もうすぐ秋祭りがあります。子どもたちは「子ども獅子」をするために、数週間かけて練習をするそうです。練習熱心な気質は新しい世代にまで引き継がれていると強く感じました。

キャッチコピーが印象的な旧水道塔は、下ノ江の地内にあります。

(広報のみ2017年9月号より)