荒屋町(あらやまち)
登録日:2019年7月1日
和やかな雰囲気が魅力挨拶が飛び交うまち
県道4号線で「徳久」の交差点を南に進むと荒屋町があります。現在69世帯224人が暮らしています。
荒屋は「新屋」とも書き、徳久村の荒野を開墾(かいこん)して新しい集落を形作ってきたと辰口町史に記述があります。
「荒屋は町自体に立派な何かがあるわけではないけれど、のんびり過ごすことができるので、何もないところが逆に自慢かもしれません」そう笑いながら話すのは、町会長の喜多昭一さんです。喜多さんの案内で、町に一歩足を踏み入れると、集落センターの外玄関に大きな太鼓が吊るされている様が目に飛び込みます。お話を伺うと、昔は放送がなかったため、太鼓を打つ音で行事や災害などを知らせていたと教えてくれました。今は使用していませんが、思い出として残しているそうです。
喜多さんに、昔の荒屋町の様子を尋ねてみると、子どもの頃は夏になると大川(雄川)で泳いだり、現在の松が岡の方にあった山で遊んだりしていた、と当時を懐かしそうに振り返りました。当時神社には草相撲の土俵があり、子どもたちが集まって相撲をとっていたそうです。「荒の関」という強い力士も町から誕生しています。
「時代の流れとともに変わったところもあるけれど、町民の交流は変わらないですね。春秋の祭りのときは、外へ嫁いだ人も来てくれるくらい出席率がいいんです」と話す喜多さんの表情からも、町の和やかな雰囲気が伝わってきました。
町内を一周する中で、町の人々とすれ違うが、どの方も快活に挨拶をしてくれました。
(広報のみ2017年7月号より)
地図情報
荒屋町の位置
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