和佐谷町(わさだにまち)

豊かな自然に囲まれた橋の架かる町

　能美市の最も東に位置し、手取川を挟んで旧鶴来町に相対するところに立地する和佐谷町。現在、34世帯83人が暮らしています。町には国道の鶴来バイパスが通っており、街中へのアクセスは良好です。和佐谷橋の架かる前の昭和8年までは、船で川を渡っており、和佐谷の渡船場は人馬の交通に重要な役割を果たしていました。昭和8年に、念願のつり橋が完成し、昭和33年には鉄製に改築。町民は、橋が揺れないことを喜びました。そして昨年より、和佐谷橋は再び改修され、これからも子ども達が安心して通学できる橋へと生まれ変わろうとしています。新しい橋は、半世紀持つと言われており、完成は今秋を予定しています。

　また、きれいな川にしか戻ってこないというサクラマスが生息し、山林の保有面積は市内1位という、豊かな自然に囲まれた同町。

　「夜空がとてもきれいなんです」と話すのは、町会長の安田さん。

　「和佐谷町は、校区が白山市なんです。だから、能美市との繋がりが希薄にならないようにしています」と話します。

　3月には、市長を呼んで懇話会を開催。毎年開催しているタウンミーティングも、今年で3回目を迎えました。どちらも、町民が能美市民として実感する大切な機会となりました。

　昨年から、バーベキュー大会も新たに開始。町民同士の家族ぐるみの交流を増やすため、町外にいる家族も参加可能にしました。

　「今まで町会活動になかなか参加できなかった方も、気軽に顔を出してもらえれば」と、安田さんは町民に呼びかけるように話しました。

和佐谷橋の両端には、かつての吊り橋時代を彷彿とさせる頑強な塔が残っています。橋を渡ると心地よい風が吹き、美しい手取川が見渡せます。

(広報のみ2019年6月号より)