楽色絵牡丹唐草図深鉢 九谷庄三作
登録日:2019年4月1日
底部に庄七造銘のある九谷庄三の最も初期の作品である。彼と共に小野窯で働いた九谷の名工粟生屋源右衛門の影響を強く受けている作品で、上絵付の技法、誤須の線描、色彩の調和や構図に至るまで銘がなかったら源右衛門の作品と見違えるほどのできばえを見せている。やはりこうした陶器質の作品を踏まえて庄三は独自の境地を開いていったのである。
口径 17.6センチメートル×17.8センチメートル
九谷庄三 1816年~1883年