赤絵細書富士観滝の図平鉢
あかえほそがきふじみたきのずひらばち
更新日:2025年6月9日
九谷庄三(くたにしょうざ)が能美郡小野村(現在の小松市)の小野窯で主工として働きながら、赤絵描写を施した青年時代の名作。
口縁部の割模様、見込山水人物図の描写など、その筆致は極めて優れ、整然として構成の中にも動きがあり、品格に満ち溢れている。
小野窯は、豪農藪六右衛門(やぶろくえもん)が若杉窯の本多貞吉(ほんだていきち)に師事して陶器製作の技を習得し、文政2年(1819年)に開窯した。
口径27.5cm×高さ7.2cm
九谷庄三 1816年生~1883年没