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石造地蔵菩薩座像

登録日:2019年4月1日

石造地蔵菩薩座像  

 集福寺には、歴代加賀藩主と共に、法名「仏心院殿体雲源昌大居士」の位牌が安置されている。慶長5年(1600年)恵純の時、鍛冶町(または五宝町・象眼町・巴町・袋町)(現在の金沢市安江町)に移転し、寛永10年(1633年)に馬坂町(現在の金沢市石引)に、次いで百々女木町(現在の金沢市石引)に転じ、明治28年(1895年)9月12日に辰口温泉薬師寺として、薬師山に伽藍とともに移転してきた寺院である。

 現在の集福寺の本尊は、薬師如来立像で、今の山号は興隆山集福寺と称し、真言宗派に属するので内陣の礼式は本派によるが、諸仏は、弘法大師座像・大日如来立像・聖観音立像・不動明王・愛明王、ほかに南無延命地蔵菩薩が安置されている。

 集福寺の石造地蔵菩薩座像は、北陸随一の延命地蔵菩薩の大石仏で、延寿殿にぼけ封じと安 全祈願の白寿観音像と共に安置されている。この地蔵菩薩像は、江戸時代の享保年間に、江戸相撲で大関となった鬼来崎岩右衛門が、北陸巡業での勝利と関取の念願成就を記念して寄進したものと伝えられている。地蔵像は、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ優雅で柔和な顔だちをしており、石質は、蓮台は戸室石、身は越中産とも越前産とも言われている。

全高4.8m、像高2.5m、膝幅2.3m

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