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畿内五輪塔板碑

更新日:2021年1月13日

 畿内五輪塔板碑  

 この板碑は、西二口町春日神社境内で発見されたものである。板状の石材を使用した塔婆(とうば)で、16世紀に供養塔として造立されたものであろう。 高さ41.5cm、幅18.7cm、厚さ6.5cmで、頭部は山型を呈する。

 碑面中央部に彫り出された塔は、線刻に近い型状を呈する。地・水・火輪の幅はほぼ等しく、9.2cmから9.6cm内におさまる。頭部は圭状を呈し、高さ8.5cmである。背面の整形は粗い。

 五輪塔所刻板碑は、日本海側にその分布が集中しており、注目される。本市周辺では小松市安宅町に3基確認されており、本市の五間堂伽羅倶(ごけんどうからぐ)神社にあるものを除き、いずれも安山岩が使用されていることは、凝灰岩文化圏であるこの地方において異質な存在として注目される。

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