寺井小学校開校の告辞
登録日:2019年4月1日
明治5年(1873年)8月に学制が発布され、わが国の近代学校教育の制度が確立した。
寺井村では明治6年8月、即得寺を仮用して私立寺井小学校を創設し、同年9月23日に公立寺井小学校となった。
当時、通学していた児童は、寺井の72名のほか、小長野・大長野・末信・牛島・東任田(ひがしとうだ)・西任田・三道山(さんどうやま)・吉光・五間堂(ごけんどう)・高堂(たかんどう)・高堂新・野田・荒屋の各村からも通学し、総数124名に及んだ。
修学の児童が増加するにつれて、寺院では何かと不便が多く、当時、寺井にあった官倉1棟を県から払い下げてもらい、更に地元から462円の寄付を受けて大規模改修を行い、明治9年12月11日に竣工した。この告示はその時のもので、明治初頭の教育の一端を知る貴重な資料である。