下ノ江森家文書
登録日:2019年4月1日
森家文書は、総点数1,942点におよび、最古のものは享保6年(1721年)の史料である。森家は代々、下ノ江村の肝煎役を務めた家柄で、江戸時代から明治・大正・昭和まで断続的に古文書が残されている。
近世の史料には、村全体を移動させたことを伝える古文書も含まれており、これは当時の砂防・水防といった当地での生活を伝える一級の史料といえる。
また、近代に入って根上村政を支えた森家が残した行政文書の写しは、現在正本が伝わっていないものが多く、当時の行政を知る上で欠かせない史料である。更に、土地制度・宗教・産業に関わる史料も豊富に残されており、1村の歴史のみならず、能美市全体に関わる歴史を連綿と伝える文書群として、極めて貴重である。