和田山・末寺山古墳群出土品
わだやま・まつじやまこふんぐんしゅつどひん
更新日:2025年9月5日
国指定史跡の和田山(わだやま)古墳群と末寺山(まつじやま)古墳群からは、数多くの遺物が出土している。
埋葬施設内の副葬品、周溝内からの出土遺物として、管玉(くだたま)・勾玉などの石製装飾品、甲冑・刀・剣・鏃などの鉄製武器、武具類、鏡・腕飾りなどの青銅製品、須恵器・土師器の土器類など多岐にわたり、その点数も非常に多い。
特に、全国的にも出土例が少ない青銅製品の「六鈴鏡(ろくれいきょう)」(和田山1号墳出土)、「鈴付銅釧(すずつきどうくしろ)」(和田山2号墳出土)などをはじめ、優秀な副葬品が際立っている。
また、出土した須恵器のなかには、大阪の陶邑(すえむら)窯で焼かれた製品も混入しており、本古墳群の被葬者と畿内王権が密接関係にあったことを物語っている。