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西山古墳群出土品

登録日:2019年4月1日

西山古墳群出土品

西山は、能美市徳久町、高座町、秋常町に位置し、県道小松―鶴来線に北面する手取川と能美丘陵のほぼ中間にとり残された周囲約900メートル、地積45.3平方キロメートル(13,600坪)を有する孤立丘陵である。最高位の標高は約38.7メートル、沖積面(現耕地)との比高差約20メートルを測る。
この西山古墳群は、弥生~古墳移行期の円形周溝墓や円墳が築かれ、丘陵尾根沿いに西山第7号墳、 13号墳、8号墳が並び、1メートル低い南と北斜面へかけて西山第3号墳、6号墳、12号墳が築造されている。

これまでに円墳11基、周溝墓3基、横穴式石室5基の計19基が確認されていて、昭和39年・42年(1964年・1967年)に4基の古墳が発掘調査された。発掘調査された古墳群中の3号墳は鏡、甲冑、 刀剣、鏃、櫛を収めた五世紀代の木棺直葬墳、7~9号墳は南加賀独特の切石材を組み立てた古墳後期の横穴式石室で、9号墳から北陸ではまれな馬鐸と杏葉が出土している。

古墳群からの出土品は、須恵器204点(坏身21、坏蓋15、有蓋高坏3、広口壺1、堤瓶2、はそう1、台付壺 1、須恵器片160)、土師器181点(小型丸底坩1、土師器片約180)、骨片3点、鉄製品86点(刀子30、直 刀6、鏃50)、銅環4点、玉類7点(ガラス玉3、小玉3、琥珀玉1)、釧1点、馬具の一部、 鎧の一部(小札)などで、古墳時代の貴重な史料である。

能美ふるさとミュージアム
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