糖尿病予防は認知症予防の第一歩!
登録日:2019年4月1日
能美市の65歳以上人口に占める介護保険認定者の原因疾患で、最も多くの割合を占めるのは認知症です。そして、その割合は年々増加傾向にあります。介護予防のため、認知症を予防することが重要だといえます。
糖尿病と認知症の関係
●糖尿病・糖尿病予備群(高血糖)の人は認知症になるリスクが正常の人に比べて3倍以上になるといわれています。なぜ糖尿病だと認知症になりやすいのでしょうか。
●アルツハイマー型認知症は老廃物(アミロイドβ(ベータ))が脳に溜まり、脳の神経細胞が破壊されることによって発症します。アミロイドβは脳内に存在するインスリン分解酵素によって分解されるため、正常に働いていれば老廃物はきれいに洗い流されます。しかし、糖尿病や糖尿病予備群の人はインスリン分解酵素が不足し、アミロイドβを分解する力が弱く、老廃物が脳に溜まるため、認知症を発症するリスクが高まります。
●糖尿病は脳の栄養素となるブドウ糖がうまく代謝できない病気です。脳に十分な栄養が行き届かないと動脈硬化が進行し、脳血流が低下します。そのため糖尿病は血管性認知症の発症とも密接な関係があるといわれています。
まずは生活習慣の改善が重要です
●アミロイドβは、アルツハイマー型認知症を発症する20年ほど前から脳に溜まりだします。発症までの期間は個人差がありますが、早い人では40歳代から溜まりだします。認知症は発症するずっと前からの生活習慣の積み重ねが関係しているといえます。
認知症予防のポイント
●年に一回、必ず特定健診・フレッシュ健診等(動脈硬化の検査)を受けましょう
- 毎年受けることで生活習慣病の予防と早期発見ができる
- 身体の状態の経年変化がわかる
●良質な睡眠を心がけましょう
- 熟睡することで、アミロイドβを洗い流す量が増加する
●バランスのとれた食事と減塩を心がけましょう
- 血糖値の上昇率を抑えるため、野菜から先に食べるようにする
- 炭水化物や甘いものの取りすぎにも注意が必要
●適度な運動習慣を身につけましょう
- 運動により筋肉を刺激されることで、成長ホルモン量が増加し、脳の海馬(記憶に関する部分)での神経細胞の成長を促進する
- 毎日30分から1時間程度のウォーキング、または、週2、3日程度の有酸素運動(1時間ほど)を継続して行う
●生活習慣病を治療しましょう
- 重症化予防のため、薬物療法と食事や運動を見直し改善する
●認知症の正しい知識をもちましょう
- 認知症は決して特別な病気ではなく、誰もがなり得る脳の病気
- 認知症の方が心穏やかに、笑顔で住み慣れた地域で過ごし続けることができるよう地域全体で協力することが重要!
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