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現在位置:HOMEの中の観光の中の文化遺産をめぐるの中の能美市の文化財の中の国指定文化財から紙本著色天狗草紙(園城寺巻)

紙本著色天狗草紙(園城寺巻)

この天狗草紙という絵巻物は、鎌倉時代の代表的絵巻物で、興福寺巻の巻頭に総序があり、天狗草紙全体のことが書かれており、そこには、当代の奈良・京都などの鎌倉時代における天台、真言両宗派における諸寺諸山の諸大寺の僧侶が自分の寺の由緒を比類なきものと誇り傲慢な振るまいをしていたありさまを、七種類の天狗にたとえて描かれたものである。

ここに描かれた七種類の天狗とは、興福寺、東大寺、延暦寺、園城寺(三井寺)、東寺、金剛峰寺、醍醐寺、(金剛峰寺、醍醐寺の代わりに山臥・遁世の説あり)であるとしている。天狗草紙は、全七巻をもって完備していたものと思われ、現在七巻(内二巻は模本)残されており、宮竹町に残る絵巻物は、その一つの園城寺の巻である。

本巻は、詞書一段、絵一段からなり、絵の筆者は明らかではないが、全体に大きな構図で、非常に風刺性の強い絵巻物で、田楽の場面、人馬の列そして数多くの僧侶など人物本位の画面が続き、特に園城寺に対しては、筆者がよほど憤慨していたものと思われ、三巻にわたってののしり、最後に園城寺の僧侶たちを烏天狗の姿に描いている。しかし、暢達な描線、鮮明な彩色のなかにも落ち着いた色調を残し、平安から鎌倉時代にかけての絵巻物特有の吹抜屋台の建物を画面一杯に描くという様式を用いた大和絵の特色を充分にあらわしている逸品である。

詞書は、他巻が白紙を料紙としているのに対して、この巻は、上下に雲を重ねすきした打曇のある料紙に力強い書体で書かれ、鎌倉時代の特長を十分にあらわした絵巻である。製作年代は、興福寺巻の詞書に永仁四年(1296)の文字がみえていることから、この園城寺巻の製作もその頃と想像される。もと前田家に永らく伝世した絵巻物の名品である。

紙本着色。全長768.4センチメートル、巾29.3センチメートル

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